考える葦のはしくれ

はんなり理系女子大学生。趣味と日常と煩悩。

家族で映画館に行かなくなったのはいつからだろう

映画を見た。夏休みはまだ来ていないけど、早く夏休みらしさを感じたかった。

昨年、ポケモンの映画がすごく良くて泣けるみたいなレビューを見たので数年ぶりにポケモンの映画を見に行ったのがはじまりで、今年も見に行った。去年のそれがきっかけでゲームも中古で買ったりウルトラサンを予約して買ってたまにやっていたので、ゼラオラも貰えるし行くかぁくらいの気持ちで映画館へと足を運んだ。

 

住んでるところから最も近い映画館は電車で幾つか乗った先の駅のそばにある、こぢんまりとまとまった商業施設の中にある。地元の憩いの場である雰囲気があたりを包んでいる。

朝一番の回を見に行くことに決めていた。しかしここ最近生活リズムが不規則なのもあり前日の夜は全く眠れなかったので、完徹状態で電車に乗り映画館へ向かった。ちなみにこのあと帰宅して6時間くらい寝た。

 

オープンと同時に入り、まだどこの席も埋まっていない券売機の画面を見て嬉しい気持ちで券を購入した。シアターの中に入ると開場してすぐだったこともあり私しかいなかった。しばらくして親子連れが3組くらい来た程度だった。

ポップコーンのキャラメルの甘い匂いや、お母さんが小学生くらいの子ども2人の相手をしているのを見て、いつから私は家族で映画を見なくなったのだろうと考えた。

 

小学生のうちは夏休みに家族で映画を見に行っていた。中学くらいになると友人と見に行くことも増え、家族で見に行くことは無かったように思う。そのかわり、民放や有料番組で放送される映画を家族で見ることが増えた。

 

どこで見るか、誰と見るかが変わった。変わるのはどんなことにおいても当たり前のことで、ふと思い返すと心をキュッと締め付けるものだ。変わることは、良い事・悪い事と判断をつけられるものでもなく、私たちが呼吸をする事と同じくらい自然なもののように思う。

 

実家に帰ったら、もっと家族との時間を大事にしたい。つい甘えてしまうし、言葉が強くなってしまったりする私に、こんなにも無償の愛を送って応援してくれる存在は他にいない。

 

「平成最後の夏、〜する」みたいな文章は正直そんなに好きではないが、今回ばかりは使ってみたい。平成最後の夏、冷房の温度を少し肌寒く感じるシアターで、映画の予告をぼうっと見ながら私はそんなことを考えていた。